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2022.11.10

神々の夜明け

無念晴らさでおくべきか…「神々の夜明け」バックストーリー!無念晴らさでおくべきか…「神々の夜明け」バックストーリー!

EXパック「神々の夜明け」の〝もしもの物語〟を時系列形式で紹介します。

本編ストーリーとは異なりディンギル優位に展開するため、ゼクス使いたちに愛着のある方にとっては衝撃的な内容となっています。興味のある方も覚悟をもってご確認ください。

簡潔に述べると「神々の夜明け」は本編ストーリーで無念の最期を遂げた神エレシュキガルが、神々が降臨したばかりの過去時空へ転移し、悪意をもって〝運命を書き換える〟物語となっています。

本編ストーリー概略

01 なにも無い宇宙「星界」の管理者が第一領域「零域(エンテレケイア)」を創造。夢想が現実となる理を設定した。のちに彼は第二領域を完成させ、第三領域に着手した直後に消滅している。
02 零域に棲まうク・リトの中でも〝邪悪の権化〟として伝えられる根源ク・リトの性質を色濃く受け継いだ、ク・リト王家三姉妹が零域の「幻夢郷(ドリームワールド)」に誕生。
03 三姉妹の長女アスツァールが第二領域「神域(デュナミス)」へ攻め入り、善良な神々を蹂躙。唯一生き延びた創界母キは「遺恨」をもって双子神と上位十神を生み出し、果てた。
04 神キから唯一「慈愛」を受け継いだ双子神の片割れ、神エンキが巫女エアと遭遇。ふたりで心優しき生物が暮らす第三領域「竜域(エネルゲイア)」を創造した。のちの現代世界である。
05 神キに生み落とされ、唯一絶対を標榜する神々に竜域が認知される。神々は人間を始めとする下等生物の存在に激怒し、彼らを守ろうとする竜と対立。神竜戦争の勃発となった。巫女とともに竜域側についた神エンキは裏切り者の烙印を押され、双子の妹神エンリルによって竜の姿へ変えられる。
06 竜域側の敗色が濃厚となり、神エンキは神域と竜域を隔絶。滅天竜ラストゼオレムなどの眷属を生み出すと、傷ついた竜域と自身を癒やすため、日本列島の地下深くで礎となり眠りについた。以降は「始まりの竜」と呼ばれるようになり、竜域を守る概念と化した始まりの竜の巫女エアに見守られている。
07 暇と時間を持て余した神々が人竜への憎悪を募らせ、竜域を模した世界を五つ創造。それぞれを「赤の世界」「青の世界」「白の世界」「黒の世界」「緑の世界」と命名すると、〝神懸かった〟急激な進化を遂げさせ、自壊してゆく様子を愉しんだ。
08 大半の神は他愛無い遊びに飽きてしまうが、黒の世界を担当する神エレシュキガルだけが幾度もシミュレーションを繰り返す。そのたびに黒の世界は滅亡した。
09 滅亡の輪廻から生じた歪みが竜域、神域、零域の上位界層である星界へ積もりゆく。歪みは竜域と五つの世界を繋ぐブラックポイントを発生させ、竜の姫君やレヴィー誕生の要因にもなった。
10 ブラックポイントから進化した人類「ゼクス」が竜域(現代世界)へ流出。混沌が歪みを加速させる。
11 歪みは拡がり続け、ついに神域と竜域の境界が決壊。降臨を果たした神々が、人竜滅亡シミュレーションを現実のものとするための活動を開始。
12 イリューダ・オロンドが天王寺大和を襲撃。致命傷を与えるが、止めを刺さずに逃走。
13 神エレシュキガルが瀕死の大和をそそのかし、神祖の憤怒の仮面を介して魔王サタンへ変貌させる。クレプスが自らを供物として捧げるまでは既定路線だったものの、激憤の魔王サタンに腕を食いちぎられる想定外の事故が発生。
14 片腕を失った神エレシュキガルがクレプスの亡骸を修復、憑依。魔王サタンを利用し人竜を滅ぼすための活動を開始した。クレプス本人の魂は魔王サタンの供物となった際、冥界へ送られている。
15 青の世界で《叶えし者》各務原あづみが暴走。
16 ポラリスの尽力によりリゲルが記憶と感情を取り戻す。精神を焼かれ、焼失まで追い込まれていたあづみとの絆が繋がり、リゲルはあづみを苦しめていた神マルドゥクを圧倒。神マルドゥクとの契約関係が破棄され、あづみは奇跡的に一命を取り留めた。
17 神祖の強欲の仮面に理性を抑え込まれ、兄の温もりを求める黒崎春日が黒崎神門の殺害を目論む。神門をかばった都城出雲の落命を受け、春日が魔人マンモンと化す。絶望を跳ね除け、神門は人類を弄ぶ神々への叛逆を宣言。
18 覇神ギルガメシュ戦に勝利。
 
20 大天使ウリエルが時を操る能力を行使。その身を犠牲に神々の大半を神域深くの《楽園》へ封印する。神域との境界《神門》が白の世界に出現。
 
27 竜域に残った一部の神が暗躍し、封印浄化の歌声を持つ5人の《楽園の鑰匙》を拉致。神々の再降臨こそ避けられなかったが、各務原あづみと蝶ヶ崎ほのめの活躍で5人を無事に救出。封印解除も不完全なものとなった。一連の事故は、現場を預かっていた神ティアマトの失態として扱われることとなる。
 
32 神エレシュキガルが神イシュタルに陥れられ、冥界へ。冥界の破壊を目論む黒崎神門らと争った末、クレプスに止めを刺される。クレプスに身体を奪い返され、自身は怨念と化した。神エレシュキガルは位階こそ上位にあるものの、肝心なところで細かなミスが目立つため、神イシュタルを始めとする一部の神々から軽く扱われていた。
 
  竜域と五つの世界、ク・リト陣営の共闘により、神々の討祓を達成。神ティアマトは天竜ゆたかと夜刀うららに討たれ、怨念エレシュキガルも倉敷世羅、黒崎春日、剣淵相馬との戦いに敗れている。

神々の夜明け(エリュシオン・ウェイカー)

00 怨念エレシュキガルが彷徨の果てに過去へ漂着。神エレシュキガルに融合し、完全に消滅する。
 
10 ブラックポイントから進化した人類「ゼクス」が竜域(現代世界)へ流出。混沌が歪みを加速させる。
11 歪みは拡がり続け、ついに神域と竜域の境界が決壊。神々が降臨を果たす。神々が人竜滅亡シミュレーションを現実のものとするため、活動を開始。
   
運命改変検証
12 イリューダ・オロンドが天王寺大和を襲撃。致命傷を与えるが、止めを刺さずに逃走。
13 神エレシュキガルが瀕死の大和をそそのかし、神祖の憤怒の仮面を介して魔王サタンへ変貌させる。クレプスが自らを供物として捧げるまでは既定路線だったものの、激憤の魔王サタンに腕を食いちぎられる想定外の事故が発生。
13dd 神エレシュキガルが瀕死の大和をそそのかし、神祖の憤怒の仮面を介して魔王サタンへ変貌させる。怨念から無念の記憶を受け継いだ神エレシュキガルは神イシュタルを罠にかけ、クレプス同様、魔王サタンの供物に捧げた。神イシュタルの魂がクレプスの魂とともに冥界へ送られていることを確認した神エレシュキガルは、〝運命の改変〟成立を確信。
14 片腕を失った神エレシュキガルがクレプスの亡骸を修復、憑依。魔王サタンを利用し人竜を滅ぼすための活動を開始した。クレプス本人の魂は魔王サタンの供物となった際、冥界へ送られている。
14dd 神エレシュキガルはクレプスの身体に憑依せず、遺棄。神ティアマトを計画の協力者に選定すると、以下の情報を共有した。神エレシュキガルにしては珍しく熱の籠もった弁舌だったため、神ティアマトは半信半疑ながらも興味を示す。
  1)一度目の敗北により、神々の大半が封印される。
2)神ティアマトの見誤りにより、再降臨が不完全に終わる。
3)ク・リトが介入。天竜ゆたかと夜刀うららに神ティアマトが討祓される。
4)神エレシュキガル自身も黒崎神門とクレプスに討祓される。
5)二度目の敗北により、神々が完全討祓される。
   
終わりの始まり
15 青の世界で《叶えし者》各務原あづみが暴走。
15dd 神ティアマトが青の世界のシャスター管理下にある電脳空間へ侵入。リゲルの記憶データを取り戻そうと奮闘していたアドミニストレータ ポラリスを奇襲する。殺してもバックアップから復活するという神エレシュキガルの助言に従い、カードデバイスへキャプチャーしたのち、神域へ放置。自動バックアップが機能することなく、ポラリスは表舞台から姿を消した。
16 ポラリスの尽力によりリゲルが記憶と感情を取り戻す。精神を焼かれ、焼失まで追い込まれていたあづみとの絆が繋がり、リゲルはあづみを苦しめていた神マルドゥクを圧倒。神マルドゥクとの契約関係が破棄され、あづみは奇跡的に一命を取り留めた。
16dd 精神的支えを失ったまま、あづみが焼失に至る。
17 神祖の強欲の仮面に理性を抑え込まれ、兄の温もりを求める黒崎春日が黒崎神門の殺害を目論む。神門をかばった都城出雲の落命を受け、春日が魔人マンモンと化す。絶望を跳ね除け、神門は人類を弄ぶ神々への叛逆を宣言。
17dd 春日が神祖の強欲の仮面の適合者ではないことを、怨念の記憶から神エレシュキガルは知っている。敢えてそのまま放置する選択を採った。
18 覇神ギルガメシュ戦に勝利。
18dd あづみとポラリスがいないため、覇神ギルガメシュ戦で苦戦。すでに〝死の運命〟を克服し、精神的に成長していたにも関わらず、単純な実力不足から上柚木八千代とアルモタヘルが戦死。さらに樹人化の進行で自暴自棄に陥っていた剣淵相馬がフィーユの到着を待たずに力尽きる。神門も深手を負い、八千代を守り切れなかった天王寺飛鳥と上柚木綾瀬は心神喪失。覇神ギルガメシュは討てたものの、代償はあまりに大きかった。
19dd 八千代の死を知った《叶えし者》上柚木さくらが、狂乱の末に綾瀬を殺害。自身も焼失に至る。
20 大天使ウリエルが時を操る能力を行使。その身を犠牲に神々の大半を神域深くの《楽園》へ封印する。神域との境界《神門》が白の世界に出現。
   
青の世界の終焉
21dd あづみとポラリスがいないため、革命戦終盤にアドミニストレータ カノープスが戦死。アドミニストレータ アルタイルの洗脳も解かれないまま、革命は失敗に終わる。歴史的戦犯となった革命軍の戦斗怜亜、雷鳥超、獅子島七尾、アドミニストレータ デネボラ、ほか多数のマーメイドが処刑された。
22dd 青の世界がシャスターごと神々に掌握される。青の世界を見限ったアドミニストレータ ソルが幻夢郷へ。
▶ 青の世界の未来が閉ざされる。青の竜の巫女ユイの消滅。
   
赤の世界と緑の世界の黄昏(事実上の終焉)
23dd 神イシュタルがいないため、赤の世界と緑の世界のブラックポイントが徳叉迦の術で転換したままとなる。それぞれのゼクスたちは九州と北海道で激しく削り合った。
24dd 青葉千歳が赤の世界と緑の世界の調停に奔走しているため、千年國が発生していない。赤の世界からは敵視され、緑の世界からも裏切り者のレッテルを貼られている。
25dd 神イシュタルがいないため、百目鬼きさらを大樹ユグドラシルに祀り上げる筋書きが発生しない。ヴェスパローゼは当初の予定通りに「紅姫の魂抹消」を遂行。疲弊した千歳の殺害に成功する。龍膽が仇討ちを果たし、自害。骸となった3人の傍らで呆然としていたきさらが百目鬼財団に保護される。
   
白の世界の終焉
26dd 綾瀬がいないため、天魔神ガムビエル戦で苦戦。単身、天魔神ガムビエルに挑んだ飛鳥が相討ちで戦死する。
▶ 特異点「天王寺飛鳥」の消滅。
27 竜域に残された一部の神が暗躍し、封印浄化の歌声を持つ5人の《楽園の鑰匙》を拉致。神々の再降臨こそ避けられなかったが、各務原あづみと蝶ヶ崎ほのめの活躍で5人を無事に救出。封印解除も不完全なものとなった。一連の事故は、現場を預かっていた神ティアマトの失態として扱われることとなる。
27dd あづみがいないため、妨害されないまま神ティアマトが《楽園の鑰匙》による封印浄化を成就。一切の制限が無い状態で神々は再降臨を果たした。神々の目論見通り、弓弦羽ミサキが神キとして覚醒。ガルマータとケィツゥーが神キの軍門に降り、フレデリカが神ティアマトの手駒となる。ほか、用済みの《楽園の鑰匙》は適宜処分され、ほのめと迦陵頻伽とセマルグルだけが辛うじて神域から脱出。
28dd 神気の影響を極めて強く受けた堕天翼ウリエルが《神門》を破って出現。大天使ミカエルが中心となり、白の世界の誇りと総力をもって討滅に当たる。天魔神ガムビエルに打ちのめされた怪我をおしてニーナ・シトリーも奮闘するが、夥しい神気を浴びて昏倒。
29dd 堕天翼ウリエルの消滅により白の世界の理が白紙となり、全天使と全聖獣が消滅。生き延びたガーディアンも、その大半が神気汚染を受けた状況となってしまう。
▶ 白の世界の未来が閉ざされる。
   
特異点の根絶へ
30dd 神々の再降臨を止められず、神キの誕生を許し、《楽園の鑰匙》となったゼクスを救えなかった。絶望の底へ叩き落とされたほのめが神門の元へ辿り着く。ぽつりぽつりと胸の内を明かすと、神門も「妹の復活」という本懐を語った。家族の存在をなによりも大切なものと捉えているほのめは、以降、神門の協力者となる。
31dd 神門の拠点にて。ほのめとセーラの協力のもと、神門が出雲をNOAHとして蘇生させる。
32 神エレシュキガルが神イシュタルに陥れられ、冥界へ。冥界の破壊を目論む黒崎神門らと争った末、クレプスに止めを刺される。クレプスに身体を奪い返され、自身は怨念と化した。神エレシュキガルは位階こそ上位にあるものの、肝心なところで細かなミスが目立つため、神イシュタルを始めとする一部の神々から軽く扱われていた。
32dd 神エレシュキガルが春日の魂をエサに、幽体離脱した神門たちを冥界へ召喚。そこには新たに誕生した神ヤムと神ラシャブが下位神とともに待ち構えており、神門の目の前で世羅と春日の魂が砕かれる。セーラが開いた血路を、ほのめに引きずられるようにして逃走。追撃は止まらず、アレキサンダーまでもが犠牲となる。覇神ギルガメシュ戦で受けた傷が開き、神門は二度と戦えない身体となった。ほのめたちはなにもかも失い、なにひとつ成し遂げられず、冥界を後にした。
33dd 神エレシュキガルがクレプスの肉体を乗っ取っていないため、クレプスは神々に対して特別な感情を抱いていない。惨劇をただただ無感情に眺めていた。
34dd 相馬がいないため、イリューダとマンモンの決闘を止める者がいない。春日の魂の消滅により、その身体を掌握したマンモンがイリューダを殺害。神門の拠点崩壊にNOAH出雲とガーンデーヴァが巻き込まれる。
35dd 大阪城に狂魔王となったサタンが君臨している。日本全土へ向けて無差別に放たれる「破壊の雷」が追い打ちとなり、果て無き小競り合いで弱り切っていた赤の世界と緑の世界が事実上の滅亡。
▶ 赤の世界の未来が閉ざされる。赤の竜の巫女メイラルの消滅。
▶ 緑の世界の未来が閉ざされる。緑の竜の巫女クシュルの消滅。
36dd 神門の拠点跡地にて。ほのめが狂魔王サタンと対となる存在の情報を入手。生気を失った神門に早まらないよう釘を差し、黒の世界へ。悪鬼に堕ちる覚悟を決めたほのめは、伏魔殿アトマスカヤへ非道なる願いを打ち明けた。
37dd ほのめの釘刺しを無視し、神門がひとり大阪城へ。世羅、飛鳥、さくら、綾瀬、八千代がいないため、狂魔王サタン戦に大敗。彼が魔王砲に呑まれる瞬間に駆け付けたほのめが耳にし、目にしたもの。それは〝おれはさきにゆく。あとをたのむ〟という言葉と、しがらみから解放された清々しい微笑だった。
▶ 特異点「黒崎神門」の消滅。
▶ 特異点「蝶ヶ崎ほのめ」の誕生。
38dd ほのめに連れられて来た伏魔殿アトマスカヤが狂魔王サタンと対消滅。〝人類のために死んで欲しい〟というほのめの懇願を聞き入れた形である。
▶ 特異点「天王寺大和」の消滅。
39dd 狂魔王サタン戦の決着過程が大きく異なるため、冥界が破壊されていない。神々に蹂躙された末に衰弱した出雲の魂が消滅。
   
黒の世界の終焉
40dd 伏魔殿アトマスカヤが不在となったため、結界が消滅。都市伝説とされていた墓城が周知の存在となる。
41dd 神エレシュキガルがマンモンをそそのかし、墓城に攻め入らせる。神祖の「強欲」がもたらす衝動のままに、伏魔殿アトマスカヤが秘匿していた神祖の「憤怒」の仮面を手に入れ、神祖の仮面二枚持ちとなったマンモンは規格外のパワーアップを果たした。
42dd 墓城七姫ネイの〝滅びの預言〟を受け、墓城勢力がマンモンへの抵抗を開始。激戦が繰り広げられる。素体である春日が神祖の適合者ではないこともあり、パワーのオーバーフローを起こしたマンモンは未曾有の大爆発を発生させた。墓城はおろか黒の世界は広範囲に渡って焦土と化してしまう。
43dd マンモンの自滅で夥しい数の生命が巻き添えとなり、アクセス過多で冥界がフリーズ。行き場を無くした無限にも等しい寿命が爆心地の墓城へ戻り、戦いを避けて引きこもっていたアニムスへ流れ込んだ。
44dd マンモン討滅の鍵となった「魔導書ネクロノミコン」を始めとする財宝のうわさが広まる。生き残りを懸け、墓城跡地を中心に黒の世界のゼクスが壮絶な殺し合いを開始。七大罪のイラとルクスリアが騒乱の調停を試みるが、失敗に終わっている。
▶ 黒の世界の未来が閉ざされる。黒の竜の巫女バラハラの消滅。
45dd 神々の影響を避けるため、百目鬼財団により黒の世界へ疎開させていたきさらが墓城を中心とする壮絶な騒乱に巻き込まれる。すでに百目鬼の操り人形と化しており、抵抗の意思を抱くことなく死亡。
▶ 特異点「百目鬼きさら」の消滅。
46dd 神エレシュキガルが冥界を訪問。衰弱していた神イシュタルの魂を捻り潰し、クレプスの魂を墓城跡地へ連れ出す。マンモンの亡骸から剥がされた神祖の憤怒の仮面はすでに機能を停止しており、彼女の手の中で音を立てて砕け散った。神エレシュキガルが並行世界で受けた恥辱と怨恨の清算が、いまここに完了したのである。
47dd 並行世界から持参した形見の仮面は狂魔王サタン消滅時に失われている。狂魔王サタンが敗れ去った場合、再度召喚するための使用を想定していた〝最後の黒の世界の〟神祖の憤怒の仮面までもが、たったいま失われた。敬愛する人物に二度と逢えない事実を、クレプスは突き付けられる。
   
神々と人竜の趨勢
48dd 神の定めた特異点すべてが消失し、五つの世界すべての可能性が潰えた。竜域では《叶えし者》となったキラーマシーンの「ウィルス・ヴォイス」が猛威を振るっている。人竜滅亡の最終段階へ移行。
49dd 相馬の死を聞きつけた長知内ユーリが訪日。悲嘆に暮れるフィーユと邂逅する。
50dd 危機に瀕した竜域を救うべく、始まりの竜の巫女エアが半ば暴走状態となる。人類の生き残りすべてに竜の息吹を与えようとする過程で、神エレシュキガルへの怒りに震えるクレプスも覚醒。身体を失って久しく、怨念エレシュキガルのような姿となる。
51dd 墓城を滅亡へ誘い、住処を奪った神エレシュキガルへアニムスが仕返しを決意。目的を同じくするクレプスと邂逅する。クレプスはアニムスのぬいぐるみに宿ることを選択し、家族の一員となった。普段は可愛らしい〝だいまおうさん〟の姿だが、ここぞという瞬間は元の姿に変身。ふたりには特定のゼクス使いがいないため、リソース不足に悩まされることとなる。
52dd ソルの侵略を受け、幻夢郷から夜刀うららが訪問。空は濁り大地は荒れ果て、ゼクス使いに救援を頼むどころではない。親愛する姉である天竜ゆたかも、神ティアマトの謀略で根源〝神〟ク・リトへ変貌させられていた。生物を共振崩壊させる「魔声紋」で、人竜どころか神々さえも手に掛ける脅威の存在となっている。
   
勢力図
神々 神キ(ミサキ)の指揮下、ほとんどの神々が生き長らえている。
神の威光を示すのに貢献した神エレシュキガルは高い地位へついた。
人竜 圧勝展開を退屈に感じた一部の神が人竜の味方となっている。
数少ない生き残りがほのめをリーダーとする抵抗組織を結成し、反撃開始。

おもな登場人物の状況

黒崎神門 覇神ギルガメシュ戦で重傷。冥界で再起不能。狂魔王サタン戦で戦死。
各務原あづみ 青の世界への怒りと悲しみで神堕ち。深度Vへ到達。奇跡が起きず、焼失。
天王寺飛鳥 覇神ギルガメシュ戦で心神喪失。天魔神ガムビエル戦で戦死。
上柚木綾瀬 覇神ギルガメシュ戦で心神喪失。重度の神堕ちさくらに殺害される。
青葉千歳 赤と緑の世界のために孤軍奮闘。ヴェスパローゼに暗殺される。
倉敷世羅 冥界で魂を砕かれる。
戦斗怜亜 革命失敗で処刑。
弓弦羽ミサキ [神]神キとなり神域勢力を率いる。ガルマータとケィツゥーが直属。
天王寺大和 狂魔王サタンとなる。伏魔殿アトマスカヤと対消滅。
剣淵相馬 覇神ギルガメシュ戦で戦死。
蝶ヶ崎ほのめ [竜]極麗六鳥や共命之鳥と邂逅。のちに抵抗組織を結成。
雷鳥超 [竜]革命失敗で処刑。下半身不随となるが逃げ延び、抵抗組織の参謀となる。
上柚木さくら 八千代の身を案じて神堕ち。綾瀬を殺害して深度Vへ到達。焼失。
上柚木八千代 覇神ギルガメシュ戦で戦死。
百目鬼きさら 百目鬼財団へ連れ戻される。黒の世界の内紛に巻き込まれて死亡。
都城出雲 [消息不明]冥界で魂が摩耗し、消滅。NOAHとなった肉体も神門の拠点崩落に巻き込まれる。
獅子島七尾 革命失敗で処刑。
ニーナ・シトリー [消息不明]堕天翼ウリエル討滅戦で昏倒。戦場から持ち逃げされる。
イリューダ・オロンド マンモンに殺害される。
桜街紗那 [消息不明]彷徨の末に緑の世界へ。バイオ植物の影響でリーファーとなり、黒の世界のゼクスに奪われた家族の元へ旅立つ〝当初の目的〟達成を目指す。
天竜ゆたか [神]神々をも超え得る存在、根源神ク・リトとなる。
黒崎春日 複製された魂がマンモンとなり、自身の魂は冥界へ。のちに砕かれる。
夜刀うらら [無所属]ゆたかと敵対する道を選び、孤独に戦う。
長知内ユーリ [神][無所属]相馬の死を知り、訪日。絶望から一度は神堕ちするが、フィーユとともに乗り越える。
竜の巫女エア [竜]竜域を守護する概念として、生存者を片っ端から覚醒させる。
セーラ 冥界で神門とほのめをかばい、戦死。
ポラリス [無所属]カードデバイスにキャプチャーされ、神域の彼方に放置される。事実上のリタイア。
カノープス 革命戦の戦力不足により戦死。デネボラも運命を共にしている。
クレプス [竜]怨念エレシュキガルの記憶を得た神エレシュキガルに復讐される。復讐の復讐を果たすためアニムスと手を組み、のちに抵抗組織へ合流。
アニムス [竜]寂しいながらも穏やかな毎日をメチャクチャにした神エレシュキガルへ仕返しを誓う。神エレシュキガルの記憶を読める、希望の灯。
ルクスリア イラとともに墓城周辺の混乱調停を試みるが、失敗した末に戦死。イラも運命を共にしている。
フィーユ [神][無所属]相馬につらい想いをさせた人間に復讐を誓い、神堕ち。ユーリと出会い、困難に立ち向かった末に乗り越える。

フレーバーテキストで語られていない物語も補完しています。

記載のないパートナーゼクスの運命は、基本的に、対応するゼクス使いの末路に準じます。

パートナーゼクス以外のゼクスについては明確な描写のある者のみ記載しています。

世界の意思に認められアバターとなった者たちは、分岐した世界の出来事を「夢」の形で知らされることとなりました。